題名 : (東北亜歴史財団企画研究37) 独島·鬱陵島研究(歴史·考古学·地理学的考察)
洪性德外 著
東北亜歴史財団|新菊判|297ペ―ジ|12,000ウォン|2010年1月15日
ISBN 978-89-6187-170-9-93900
独島を正しく理解するためには研究対象を独島そのものに限定せず、研究の幅を地域的かつ時代的に拡大させる必要がある。独島と鬱陵島は周辺の人間活動と孤立して存在する地図上の孤島ではなく、古代から人間の活動地域として機能してきたためだ。本書はこうした問題意識から出発し、古代から近現代に至るまで独島と鬱陵島を媒介にした多様な思想を歴史的·考古学的·地理学的観点で分析している。17世紀安龍福の渡日事件と大韓帝国勅令第41号を通じてみた鬱陵島と独島に対する我々の先祖の認識や、明治期の太政官文書に示された独島に対する日本人の認識を確認し、鬱陵島から発掘された遺物からは古代鬱陵島の社会像を考察している。最後に、独島の機能と価値を政治的·地理的·地政学的な見解で分析している。
目 次
• 17世紀後半における韓日の外交交渉と鬱陵島
-安龍福拉致·渡日事件を中心に / 洪性德
Ⅰ. はじめに
Ⅱ. 17世紀韓日の外交体制の形成
1_17世紀韓日の外交通交の規定
2_韓日の外交体制の特徴
Ⅲ. 安龍福拉致事件と外交交渉
1_竹島渡海免許と安龍福拉致
2_安龍福拉致事件の外交交渉
Ⅳ. 1696年安龍福の渡日と韓日関係
1_江戸幕府の竹島渡海禁止命令
2_安龍福の渡日と帰国
Ⅴ. おわりに
• 高宗と李奎遠の于山島認識の分析/ 保坂祐二
Ⅰ. はじめに
Ⅱ. 高宗と李奎遠の対話から見た于山島と松竹島
1_高宗の基本的な于山島認識
2_李奎遠の基本的な于山島認識
3_李奎遠の松竹島認識
4_高宗の松竹島認識と大韓帝国勅令第41号
5_聖人峰に登った後の李奎遠の于山島認識
Ⅲ. 于山島の名称の変遷過程と「于山島=独島」論の確立
1_流山国島と刷還政策の実施
2_朝鮮の刷還政策の展開と于山島
3_『高麗史地理誌』(1451)に現れる于山と武陵
4_『世宗実録地理志』(1454)に現れる于山と武陵
5_『新証東国輿地勝覧』(1531)に現れる于山島と鬱陵島
6_『新証東国輿地勝覧』の付図、「八道総図」
Ⅳ. 鬱陵島の捜索と捜討で得られた于山島に対する知見
1_疎かにし始めた鬱陵島捜索作業
2_失敗に帰した蓼島·三峯島の捜索作業
3_180年ぶりに鬱陵島などの地に派遣された張漢相
4_朝鮮王朝の鬱陵島などの捜討
Ⅴ. おわりに
• 明治初年の太政官文書の歴史的性格/ 朴三憲
Ⅰ. はじめに
Ⅱ. 王政復古と太政官制
1_「政体書」太政官制と文書行政
2_「職員令」太政官制と文書行政
Ⅲ. 廃藩置県以後の太政官制
1_太政官三院制と文書行政
2_太政官、潤飾と文書行政
Ⅳ. 1877年太政官指令文の歴史的意味
• 古代鬱陵島社会と集団に関する幾つかの問題
-鬱陵島で調査された古代遺物を中心に/ 吳江原
Ⅰ. はじめに
Ⅱ. 鬱陵島の古代遺物
1_生活具(土器)
2_生産具
3_加工具
4_武器具(鉄鏃)
5_装身具
6_馬具
7_威厳具(銅冠)
8_装具
9_信仰具
10_建築具(牝瓦)
Ⅲ. 遺物を通じてみた古代鬱陵島社会及び集団の幾つかの問題
1_鬱陵島で発見された土器の製作地と製作者
2_鬱陵島の古代遺物の年代
3_古代鬱陵島社会の位階化と階層
4_古代鬱陵島社会統合のための仕組み
Ⅳ. おわりに
• 独島の機能、空間価値と所属/ 任德淳
-政治地理·地政学的見解
Ⅰ. はじめに
Ⅱ. 地理学者らによる独島をめぐる先行研究
Ⅲ. 独島の空間的構造
1_空間関係
2_自然地理
3_人文地理
Ⅳ. 独島の機能と空間価値
1_島の機能と価値
2_独島の空間価値
3_日本における過去·現在·未来の独島-歴史·マクロレベルの検討
Ⅴ. 独島の韓国所属の妥当性
1_有人島(鬱陵島)と独島までの距離
2_歴史的水域と歴史的島嶼
3_大韓民国の独島の占有と使用
4_韓日両国の公式的文書
5_日本で製作された古地図
6_独島·鬱陵島の双子島としての可能性
Ⅵ. おわりに